劇場広場〈ゲーテ像シラー像〉(読み)げきじょうひろば〈ゲーテぞうシラーぞう〉

世界の観光地名がわかる事典 の解説

げきじょうひろば〈ゲーテぞうシラーぞう〉【劇場広場〈ゲーテ像シラー像〉】

ドイツ中央部、チューリンゲン州ワイマール(Weimar)にある広場。ワイマール中央駅から徒歩約20分ほどの場所にあり、広場に面してドイツ国民劇場(Deutsches Nationaltheater & Staatskapelle Weimar)、その向かい側にはバウハウス博物館がある。また、この広場周辺にはバウハウスの旧校舎(現・バウハウス大学ワイマール校舎)やワイマール市民会館などバウハウスに関係した建物が多く、世界遺産(ワイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群)の一部として登録されている。広場の国民劇場前には、ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749~1832年)とシラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller、1759~1805年)の像が建っている。ワイマールは神聖ローマ帝国の時代にはザクセン=ワイマール公国、その後はザクセン=ワイマール=アイゼナハ大公国の首都が置かれた都市で、ゲーテやシラーが活躍した18世紀末から19世紀初頭にかけて、カール・アウグスト侯爵の庇護のもと、ドイツ古典主義の中心地として栄えた。このゲーテ像とシラー像は、ゲーテが国民劇場の劇場監督を務め、シラーの数々の作品が上演されたことにちなんだものである。この劇場はその後、リスト(Franz Liszt、1811~1886年)やリヒャルト・シュトラウス(Richard Georg Strauss、1864~1949年)が音楽監督を務めた劇場でもあり、1919年に「ワイマール憲法」が採択された場所でもある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android