加悦城跡(読み)かやじようあと

日本歴史地名大系 「加悦城跡」の解説

加悦城跡
かやじようあと

[現在地名]加悦町字算所

安良やすら山の標高一〇〇―一三〇メートルほどの山上に、馬場本丸・出丸などの跡が南東から北西に続く。賀屋城とも記し、安良山城ともいう。

永正二年(一五〇五)以来、若狭守護武田元信は細川政元の助けを得て丹後守護一色義有を攻めたが、その最も大きな戦いは同四年三月に始まる攻防戦であった。その時「賀屋城」(細川政元記、多聞院日記)にこもったのが一色氏の重臣石川勘解由左衛門尉直経であった。「多聞院日記」同年五月二五日条に「九郎殿丹波衆以下香西兄弟被召具賀屋城被取向了」、同二八日条には「九郎殿被仰合香西孫六・彦六・真珠院以下、賀屋城大将石川勘解由左衛門尉申合令落居帰陣云々」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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