加薬飯(読み)カヤクメシ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「加薬飯」の意味・読み・例文・類語

かやく‐めし【加薬飯】

  1. 〘 名詞 〙 野菜および魚、鳥肉をたきこんだ飯の上に、味付けした野菜、金糸卵などを置いたもの。関西風の五目飯。
    1. [初出の実例]「かやく飯と粕じるなどで、何(いづ)れも銭のかからぬいはば下手(げて)もの料理ばかり」(出典夫婦善哉(1940)〈織田作之助〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の加薬飯の言及

【飯】より

…糅飯の増量材を質的に変化させて嗜好(しこう)的なものにしたものが,変り飯,混ぜ飯,味つけ飯などと呼ばれるものである。関西でかやく飯と呼ぶのは,ゴボウ,ニンジン,シイタケ,油揚げなどの具を加薬(かやく)(薬味)として炊き込み,あるいは混ぜたものをいうが,この〈かやく〉ももともとは助けるものの意味の〈加役〉で,増量材の意ともされる。江戸時代,東海道目川(めがわ)宿(現,滋賀県栗太郡栗東町)の名物として知られた菜飯は,カブやダイコンの葉をゆでて刻み,塩味をつけて飯に混ぜたもので,奈良茶と呼ばれた茶飯とともに広く普及したものであった。…

※「加薬飯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む