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夫婦善哉 メオトゼンザイ

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デジタル大辞泉の解説

めおとぜんざい〔めをとゼンザイ〕【夫婦善哉】

織田作之助の小説。昭和15年(1940)発表。問屋の放蕩息子と、それを支えるしっかり者の芸者の日々を描く。昭和30年(1955)、豊田四郎監督により映画化。出演、森繁久弥淡島千景ほか。第6回ブルーリボン賞監督賞受賞。

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デジタル大辞泉プラスの解説

夫婦善哉(めおとぜんざい)

1955年公開の日本映画。監督:豊田四郎、原作:織田作之助、脚色:八住利雄。出演:森繁久彌、淡島千景、小堀誠、司葉子、森川佳子ほか。第6回ブルーリボン賞監督賞、第10回毎日映画コンクール脚本賞、男優主演賞(森繁久彌)、第6回ブルーリボン賞主演女優賞(淡島千景)ほか受賞。

夫婦善哉(めおとぜんざい)

日本のテレビドラマ。放映はNHK(2013年8月~9月)。全4回。原作:織田作之助の同名小説。脚本:藤本有紀。出演:森山未來、尾野真千子、火野正平ほか。NHK大阪放送局放送開始60周年記念ドラマとして制作された。映画、単発ドラマ、新作浄瑠璃、演劇などさまざまな形で映像化・舞台化された原作だが、連続ドラマ化は本作が初。

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世界大百科事典 第2版の解説

めおとぜんざい【夫婦善哉】

1955年製作の東宝映画。豊田四郎監督作品。織田作之助の出世作であり代表作ともなっている同名小説(1940)の映画化(脚本は八住利雄)で,大阪船場の化粧品問屋の生活力のまったくない放蕩息子(森繁久弥)と水商売の女(淡島千景)との〈腐れ縁〉を笑いとペーソスのなかに描いた風俗映画の傑作として評価される。〈まるでこの作品のために生まれてきたような〉森繁久弥(1913‐ )の一つの頂点を示す名演で,〈おばはん,たよりにしてまっせ〉というラストシーンせりふの名調子に象徴される関西弁の魅力とあいまって,大阪情緒に彩られた〈関西弁映画〉の代表作となるとともに,豊田四郎監督の〈文芸映画〉の代表作ともなっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夫婦善哉
めおとぜんざい

織田作之助の短編小説。1940年(昭和15)4月『海風』に発表。改造社第1回文芸推薦作品として7月の『文芸』に再掲。8月、創元社刊の同名の創作集に収録。妻子ある化粧品卸問屋の若旦那(だんな)維康(これやす)柳吉が、芸者の蝶子(ちょうこ)とかけおちして所帯をもち、剃刀(かみそり)屋、関東煮(かんとだき)屋など商売を転々とする。とかく意志の弱い柳吉を、しっかり者の女房が大阪人特有の生活力で支え、明るくバイタリティをもって切り抜けていく物語。粘り強い女房の姿がよく描かれていることで有名。大体のモデルは作者の次姉山市千代とその夫乕次であるといわれる。作者は「私の魂の郷愁のやうな作品」と感想を述べている。1955年(昭和30)豊田四郎監督、森繁久弥(ひさや)、淡島千景(あわしまちかげ)(1924―2012)主演で映画化され好評を博した。舞台化も多い。[伴 悦]

映画

日本映画。1955年(昭和30)、豊田四郎監督。原作は織田作之助。大阪の商家の跡取りの柳吉(森繁久弥)は、妻子をもちながら芸者の蝶子(淡島千景)と深い仲にある。自堕落な柳吉は家業を妹婿に乗っ取られる。戻る家を失った柳吉は、蝶子と生きていくことを決める。文芸映画を数多く手掛けた豊田の代表作。金にだらしなく、わがままで甘えん坊な男を森繁が、そんな男を愛して尽くす女を淡島がそれぞれ好演。二人の掛け合いは見所の一つであり、ラストの雪の法善寺横町での会話は名場面。また、本作は関西弁の映画としても優れたものであるが、その原因として豊田、森繁、そして脚本の八住利雄(やすみとしお)(1903―1991)が関西出身であることがあげられる。[石塚洋史]
『『世界の映画作家31 日本映画史』(1976・キネマ旬報社) ▽『映画史上ベスト200シリーズ 日本映画200』(1982・キネマ旬報社) ▽佐藤忠男著『日本映画史1、2』増補版(2006・岩波書店) ▽猪俣勝人・田山力哉著『日本映画作家全史 上』(社会思想社・現代教養文庫) ▽文芸春秋編『日本映画ベスト150――大アンケートによる』(文春文庫ビジュアル版) ▽『夫婦善哉』(新潮文庫) ▽『夫婦善哉』(新潮文庫)』

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世界大百科事典内の夫婦善哉の言及

【織田作之助】より

…同級に詩誌《椎(しい)の木》同人の白崎礼三がいて,文学的感化を受け,1年上級の青山光二などと同人雑誌《海風》を創刊,《雨》を発表し,同郷の先輩作家武田麟太郎に注目される。1940年,《夫婦善哉(めおとぜんざい)》が改造社の第1回文芸推薦作品となり,以後,新進作家として続々作品を発表。スタンダールの《赤と黒》に影響され,《二十歳》《青春の逆説》(1941)の長編2部作を書いたが,後者は発禁になる。…

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