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加藤氏 かとううじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

加藤氏
かとううじ

藤原姓。鎮守府将軍藤原利仁の子孫藤原景通が加賀介となって,初めて加藤と号した。孫の景員,その子景廉は源頼朝に仕え,景廉の子孫光泰,嘉明は,豊臣秀吉のもとで大名。のち江戸時代には,貞泰は伊予大洲,明友は近江水口を領した。以後,子孫世襲して明治にいたり子爵。また,尾張国愛智郡中村出身の清正は幼少より豊臣秀吉に仕えて数多くの戦功を立て,のち関ヶ原の戦いに徳川方に属し肥後 52万石を領するにいたったが,その子忠広のとき,寛永9 (1632) 年除封された。

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世界大百科事典 第2版の解説

かとううじ【加藤氏】

(1)伊勢国の中世武家。藤原利仁流の末裔景貞(清)が伊勢に下向,祖となったという。津市,鈴鹿市に景貞伝承の地がある。その子景員,孫景廉・光員は源頼朝挙兵に参加,その後,光員は頼朝側近として,また1185年(文治1)平家家人上総介忠清を志摩国で捕縛,没官領の注進など当国統治にも活躍,朝明郡豊田荘など数ヵ所の地頭職を得,左衛門尉,伊勢守に任官している。1206年(建永1)当時,彼は西面の武士として後鳥羽院と,道前(みちのさき)政所職(神宮領朝明郡,員弁郡,三重郡)として大神宮と関係するなど複雑な関係を持った人物であった。

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