助任庄・助任保(読み)すけとうのしよう・すけとうほ

日本歴史地名大系 「助任庄・助任保」の解説

助任庄・助任保
すけとうのしよう・すけとうほ

助任本すけとうほん町・下助任町・上助任町付近一帯に比定される。「中臣祐春記」弘安六年(一二八三)八月二一日条に「助任庄往古神領云々」とみえ、定慶房が最後に寺僧知行とするべきと申し置いたにもかかわらず、息女と称して知行することは根拠がないとして、その理非を糺明し、奈良春日社の神人をもって下知するよう奈良興福寺衆徒から中綱助賢をもって命じたことがみえる。往古神領であったというのは、元久元年(一二〇四)に成立した富田庄以来(同年九月日「富田庄立券状案」春日大社文書)、春日社の社領であったことを意味していると考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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