劫殺（読み）こうさつ

精選版 日本国語大辞典

こう‐さつコフ‥【劫殺】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ( ━する ) 脅かし殺すこと。おどし殺すこと。
   1. [初出の実例]「渤海使李元泰等言。元泰等入朝時、師及挟杪等逢_レ賊之日。並被_二劫殺_一。還_レ国無_レ由」(出典：続日本紀‐延暦六年（787）二月甲戌)
   2. [その他の文献]〔管子‐明法解〕
3. ② 陰陽道で、陰気盛んで凶とされる方位。寅・午・戌の歳は亥、亥・卯・未の歳は申、申・子・辰の歳は巳の方角がこれにあたる。特に普請造営に凶とされる。〔欽定協紀弁方書‐義例一〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【劫殺】きよう（けふ）さつ

おびやかし殺す。〔管子、明法解〕人の國を治むるや、～其の法令にして、賞罰の立つるの當らざれば、則ち群臣私を立てて之れを壅塞し、黨して之れを劫す。

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出典　平凡社「普及版 字通」