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管子 かんし Guan-zi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

管子
かんし
Guan-zi

中国,春秋時代の斉の宰相管仲 (かんちゅう) の著と伝えられる書。 76編。先秦から秦,漢時代にかけての政治,経済,文化などが儒家,道家,法家,陰陽家など多くの思想的立場で記述されており,実は,漢代までの間に多くの人の手によって記述編纂された書。

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デジタル大辞泉の解説

かん‐し〔クワン‐〕【管子】

管仲(かんちゅう)の敬称。
中国古代の政治論集。管仲の著とされるが、成立は戦国時代法家道家儒家思想をまじえた政治・経済・倫理を述べたもの。86編のうち、76編が現存。

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百科事典マイペディアの解説

管子【かんし】

中国のオーボエ属の管楽器。中国語ではグアンズ。西域のクチャから渡来した楽器。6世紀後半には篳篥(ビーリー)の名で宮廷合奏に用いられていた。朝鮮半島ピリや日本の篳篥(ひちりき)と同系。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんし【管子 guǎn zi】

東アジアのダブルリード気鳴楽器。中国南北朝時代に亀茲楽(きじがく)と共に西域から中国へ伝来したと言われ,当時はこれを篳篥,觱篥,悲篥などと称した。初めは竹製または木製の9孔(前7後2)であったが,後には8孔(前7後1)となった。隋・唐の宮廷宴饗楽において主旋律を奏するのに用いられ,宋代には独奏楽器としても用いられるようになった。その音量の豊かなことから,室外演奏に適しており,戯曲音楽の伴奏にも使われている。

かんし【管子 Guǎn zǐ】

中国の書名。全86編,うち現存するもの76編。春秋時代の斉国の名宰相管仲の名を書名に冠するが,実際は戦国時代から漢初にかけて管仲の学説に擬して伝承されてきた数群の資料を,漢代(前202‐後220)初期に集成したものであろう。法家的傾向を最も強く有するが,儒家・道家など諸子の学説をも交え,断片的記述の集成になる編が多い。特に〈軽重篇〉は漢初の経済財政資料として重要である。【麦谷 邦夫

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大辞林 第三版の解説

かんし【管子】

○ 管仲かんちゆうの尊称。
中国古代の政治論文集。管仲の著と伝えられるが、一人の作ではなく戦国時代から漢代にかけて成立したとみられる。現存七六編。経済政策や富国強兵策などを記す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

管子
かんし

中国春秋時代の斉(せい)の名宰相管仲(かんちゅう)の名に仮託された、戦国時代から漢代までの諸傾向の著作を含む思想書。『漢書(かんじょ)』芸文志(げいもんし)では道家に著録されるが、『隋書(ずいしょ)』経籍志以後は法家の書とされる。もと86篇(へん)あったが現存は76篇。大きくは〈経言〉〈外言〉〈内言〉〈短語〉〈区言〉〈雑篇〉〈管子解〉〈軽重〉の8種類に類別されているが、内容的には類ごとの統一はなく、法家、道家、陰陽家、兵家、儒家、雑家など各学派の思想がみられ、また法理論を究明する法法・明法篇、経済を論ずる軽重の諸篇、陰陽を説く宙合・侈靡(しび)・制分篇、地理を説く地員篇、礼を説く弟子職篇、医学を説く水地篇、政治を説く牧民・形勢・正世・治国篇など、種々の分野にわたる。現代中国では、斉の稷下(しょくか)の学士の著作の総集だという説もある。なお心術上下、白心・内業の4篇は道家的色彩が強く、戦国時代中期の道家思想家宋(そうけい)、尹文(いんぶん)の遺著だともいわれる。諸篇の成立の時期も、戦国時代中期から前漢の昭帝期ごろまで、長期にわたるものが含まれる。[澤田多喜男]

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世界大百科事典内の管子の言及

【篳篥∥觱篥】より

…また,古くは笳管(かかん),管,賀管ともいった。
[中国]
 現代の中国では,管あるいは管子と呼ばれるものを使用しており,篳篥は古楽器とされる。篳篥は南北朝に西域の胡(こ)の楽器として伝えられ,隋,唐の時代には主要旋律を奏する楽器として宮廷の音楽に用いられ,宋代には宮廷や新しく発展しはじめた劇楽でも,ますます重要な楽器とされた。…

【管仲】より

…桓公が春秋時代最初の覇者となることができたのは,じつに管仲の力によるものであった。彼の著作と伝えられる《管子》24巻は,もちろん彼1人一時の作ではなく,おそらく戦国から漢代にかけて斉地方の重商主義を主張する学派の人びとが彼に仮託してまとめあげたものと考えられる。【永田 英正】。…

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