日本歴史地名大系 「動木村」の解説 動木村とどろきむら 和歌山県:海草郡野上町動木村[現在地名]野上町動木小畑(しようばた)村の東、北に流れる貴志(きし)川が、西流する柴目(しばめ)川を合して南西に向きを変える付近の両岸を村域とし、主集落は北岸の台地上にある。「続風土記」に「動木の名義を考ふるに轟きの義なるべし(中略)村居其屈曲の処に当るを以て川流激して水声の轟くより名とするなり」とある。また同書によれば、古くは動木村と小畑村を合せて野上七村の一つ寺中(てらなか)村と称したという。近世も野上庄の一村とされ、慶長検地高目録では村高四六六石余、小物成四斗六升四合。「続風土記」は家数一六二、人数五八五を記す。野上組に属した。村内北側の樫河(かしこ)池からの流れなどを集める柴目川の西側には、小名曲屋(まがりや)(現曲谷)がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by