勝井三雄(読み)かついみつお

百科事典マイペディア 「勝井三雄」の意味・わかりやすい解説

勝井三雄【かついみつお】

グラフィックデザイナー,アート・ディレクター。東京生れ。1955年東京教育大卒。1970年代初めにコンピューター技術を作品制作に用いるなど,早くから積極的に先端テクノロジーとグラフィック・デザインの接点を探ってきた。レイアウトスキャナー,パーソナル・コンピューターと表現道具は変わっても,その姿勢は一貫している。1990年代の勝井の仕事に特徴的な,虹色に分解された光の諸相をコンピューターで表現したイメージは,ポスター作品だけでなく,CD-ROMハイビジョン映像にも展開された。1970年大阪万博の日本政府館〈オルゴラマ〉,科学万博つくば'85の講談社パビリオンのアート・ディレクターを担当。1990年花と緑の博覧会ではシンボルマークを手がけた。装幀,雑誌のデザインも数多く手がけ,《Japanese Design A Survey Since 1950》の装幀で1995年ADC賞・原弘賞を受賞。
→関連項目日本宣伝美術協会

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「勝井三雄」の解説

勝井三雄 かつい-みつお

1931- 昭和後期-平成時代のグラフィックデザイナー
昭和6年9月6日生まれ。昭和31年味の素に入社,36年フリー。ポスター,ブックデザイン,シンボルマークと幅ひろく活躍し,40年毎日産業デザイン賞,47年講談社出版文化賞,平成5年芸術選奨。写真印刷の最先端技術をいかした表現を追求する。武蔵野美大教授。東京出身。東京教育大卒。

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