グラフィック・デザイナー,アート・ディレクター。東京生れ。1955年東京教育大卒。1970年代初めにコンピューター技術を作品制作に用いるなど,早くから積極的に先端テクノロジーとグラフィック・デザインの接点を探ってきた。レイアウト・スキャナー,パーソナル・コンピューターと表現道具は変わっても,その姿勢は一貫している。1990年代の勝井の仕事に特徴的な,虹色に分解された光の諸相をコンピューターで表現したイメージは,ポスター作品だけでなく,CD-ROMやハイビジョン映像にも展開された。1970年大阪万博の日本政府館〈オルゴラマ〉,科学万博つくば'85の講談社パビリオンのアート・ディレクターを担当。1990年花と緑の博覧会ではシンボルマークを手がけた。装幀,雑誌のデザインも数多く手がけ,《Japanese Design A Survey Since 1950》の装幀で1995年ADC賞・原弘賞を受賞。 →関連項目日本宣伝美術協会