勝子(読み)かつこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「勝子」の解説

勝子 かつこ

?-? 戦国時代女性
織田信行侍女婚約者の津田八弥を殺害した織田信長家臣佐久間七郎左衛門を刺殺禁固に処せられたが救出され,三河(愛知県)岡崎徳川家康の家臣大須賀康高にかくまわれる。しかし,このことが織田・徳川両家の争いに発展しかねないことをうれえて自害した。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「勝子」の解説

勝子

生年生没年不詳
安土桃山時代,織田信行の侍女。勝女とも。夫も信行の家臣であったが,重用されたため老臣のねたみを買い暗殺された。勝子は仇を討って逃亡し,徳川家康庇護を受けるが,そのため織田・徳川間に開戦風説が流れると,それをよしとせず自殺する。家康は勝子を「絶世烈婦」と讃え懇ろに葬ったと『明良洪範』は伝えている。

(真下道子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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