勢福寺城跡(読み)せいふくじじようあと

日本歴史地名大系 「勢福寺城跡」の解説

勢福寺城跡
せいふくじじようあと

[現在地名]神埼町大字城原字北外

俗称城山じようやまともよばれた山城である。標高一九四メートル。東肥前における重要堅固な城で、奇岩に囲まれた山の頂に構築された。山頂は南北に平坦で広さは約一〇アール。

大治元年(一一二六)「成福寺」が櫛田くしだ神社の末社として記録され(櫛田神社文書)、正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)にも「清福寺十八町」とあるが、これらと城との関係については不明。「九州治乱記」によると正平八年(一三五三)築城とされている。城主についても判然としないが、まず九州探題の一色氏が入城し、次いで九州の天皇方雄菊池氏が入り、代わって少弐氏と次々に交代した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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