城原村(読み)じようばるむら

日本歴史地名大系 「城原村」の解説

城原村
じようばるむら

[現在地名]神埼町大字城原字城原・菅生すごう北外ほつけ八子やご二子ふたご

城原川西岸の山麓部一帯に位置する。

正平八年(一三五三)この村に勢福寺せいふくじ城が構築され、九州探題の一色氏が入城したと「九州治乱記」にある。南北朝時代に一色氏の入城、次いで天皇方の菊池氏の入城、さらに戦国期には少弐氏・大内氏・大友氏、また新興の竜造寺氏らがこの地に入ってきた。勢福寺城の最後の城主は、竜造寺隆信の次男で江上武種の養子となった家種である。


城原村
じようはるむら

[現在地名]大分市城原・曙台あけぼのだい一―三丁目

はま村・竹下たけした村の南に位置する。丹生にゆう台地の北東部に広がり、集落は主として台地を構成する段丘上にある。「肥後国誌」によると「尾崎村辻村原口村」などの小村がある。江戸時代を通して肥後熊本藩領で、関手永のうち。寛永一一年(一六三四)の同藩豊後国郷帳に村名がみえ高二三八石余。正保郷帳によれば田高一一八石余・畑高一一九石余、大佐井おおざい郷に所属。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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