勾引ふ(読み)かどう

精選版 日本国語大辞典 「勾引ふ」の意味・読み・例文・類語

かど・うかどふ【勾引・拐】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
    1. 誘いうながす。いざなう。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
      1. [初出の実例]「山風の花の香かとふふもとには春の霞ぞほだしなりける〈藤原興風〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)春中・七三)
    2. かどわかす(勾引━)
      1. [初出の実例]「提婆達多五百の比丘を勾引(カドヒ)象頭山に逃籠る」(出典私聚百因縁集(1257)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙かどわかす(勾引━)
    1. [初出の実例]「天狗がうしわかを、かどへけるよと思召」(出典:幸若・未来記(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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