匂せる(読み)におわせる

精選版 日本国語大辞典 「匂せる」の意味・読み・例文・類語

におわ‐・せる にほは‥【匂せる】

〘他サ下一〙 (「せる」は、もと使役の助動詞)
洒落本・廓節要(1799)「義理づめでこまってゐるさふだと、おつに匂(ニホ)はせなんしたのさ」
気配雰囲気特徴などを漂わせる。
浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉九「ほこりだらけの標本のガラス箱が、〈略〉窓際に並んで、明治大正浅草を匂(ニホ)はせてゐる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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