包み紙(読み)つつみがみ

精選版 日本国語大辞典 「包み紙」の意味・読み・例文・類語

つつみ‐がみ【包紙・裹紙】

  1. 〘 名詞 〙 ものを包むのに用いる紙。
    1. [初出の実例]「源修理のかみのいへにかたたがへにいきてあるに、まくらいだしたるつつみがみに」(出典:義孝集(974頃))

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改訂新版 世界大百科事典 「包み紙」の意味・わかりやすい解説

包紙 (つつみがみ)

ものを包むに用いる紙であるが,またとくに文書(もんじよ)の差出者がこれを送付するときに包んだ紙をいい,封紙,懸紙かけがみ)とも称する。文書本紙の包み方としては,本紙と併行に包んで上下端部を後ろに単純に折ってこれにこよりをかける折封,この上下端部を三角形にひねって折り込み,これにこよりをかける捻封(ひねりふう),文書に対して斜めに包み込み,紙の端を糊づけする糊封の三つが代表的である。前2者は古代より見られ,糊封は江戸中期以降に行われた封式である。包紙には,文書本紙と同質のとも紙を用いる。折封,捻封では折り畳んだ文書を包み,上下端を折るため,本紙よりも縦の寸法が長くなければならない。そこで本紙のとも紙を90度向きをかえて縦長の状態にして使用する。

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世界大百科事典(旧版)内の包み紙の言及

【懸紙】より

…また文書を保護するため,それを受け取った人がのちに別の紙で包むことがある。これを包紙という。懸紙というのは封をするしないにかかわらず,本紙の上に懸ける紙のことである。…

※「包み紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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