化の皮(読み)ばけのかわ

精選版 日本国語大辞典 「化の皮」の意味・読み・例文・類語

ばけ【化】 の 皮(かわ)

  1. 素性真相などを隠したうわべの形。包み隠した体裁
    1. [初出の実例]「やはりその布の袋をはけの皮みろく菩薩といふはいやいや」(出典:狂歌・狂歌戎の鯛(1737))
  2. ばけ(化)の皮が現われる」の略。
    1. [初出の実例]「御存じの慶政さんの外は、どの按摩さんでも上げないから、それは直に化(バケ)の皮(カハ)ぢゃわいなア」(出典歌舞伎染分千鳥江戸褄(傾城重の井)(1868)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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