化女(読み)けにょ

精選版 日本国語大辞典 「化女」の意味・読み・例文・類語

け‐にょ【化女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。仮に化現した女性。仏菩薩などが、みずから女性に姿を変えたもの。また、仏が他のものを女性の姿に現わし出したもの。
    1. [初出の実例]「鶯娘は竹林の子葉也。毒の化女として一人の心を悩ます」(出典:海道記(1223頃)蒲原より木瀬川)
    2. [その他の文献]〔大宝積経‐三三〕
  3. 女のおばけ。女の幽霊

け‐じょ‥ヂョ【化女】

  1. 〘 名詞 〙けにょ(化女)〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「其時化女(ケヂョ)、さらばこの御きゃうを、一日一夜が内に覚たらん人に、したがはんとて」(出典:古郷帰の江戸咄(1687)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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