北山本村
きたやまもとむら
[現在地名]棚倉町北山本
中山本村の南西、八溝山地北麓丘陵に立地。村内を久慈川支流宮川が北東流する。宮川上流には大同二年(八〇七)空海開創と伝える山本不動尊があり、山本不動渓流として渓谷美が知られ、奥久慈県立自然公園に含まれている。江戸時代の領主の変遷は上手沢村と同じ。正保郷帳に村名がみえ高二五三石余、うち田一〇〇石余・畑一五二石余。元禄郷帳では高三五六石余。安永九年(一七八〇)の御尋ニ付申上候書(北山本区有文書)によれば、八溝山麓のため洪水時は多くの田畑に石砂が流入、旱魃時には水不足となり旱損がでた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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