日本歴史地名大系 「北崎」の解説 北崎きたざき 福岡県:福岡市西区北崎糸島(いとしま)半島北東部および玄界(げんかい)島・小呂(おろ)島を含んでいたとみられる広域呼称。長元元年(一〇二八)八月一五日、宋の商人周良史は対馬に来着し、次に「筑前怡土郡北埼」に到着した。だが大宰府は宋商の来着を京都へ報告せず、また良史は大宰大弐(藤原惟憲)によって船荷を奪われたとして朝廷に訴状を進めた(「小右記」同年一〇月一〇日条)。怡土(いと)郡の内とされ、日宋貿易の船の着岸する湊が設けられていたことがわかるが、湊の具体的な場所は不明。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by