北海孤児院跡(読み)ほつかいこじいんあと

日本歴史地名大系 「北海孤児院跡」の解説

北海孤児院跡
ほつかいこじいんあと

[現在地名]虻田郡洞爺村字成香・字旭浦

洞爺村の西方にあった児童福祉施設(孤児院)。明治二五年(一八九二)日本基督教会伊達教会の牧師だった林竹太郎が現在の洞爺村字成香なるか・字旭浦あさひうら(当時は虻田村セタ・イトシマナイ)に北海孤児院を設立した(物語洞爺村史)。同二八年に日本基督教会本部のロオゼー・ミロルが一千円を出資して五間×一〇間の総二階建ての宏壮な院舎(一〇〇坪)を新築、ミロル館とよばれた。道庁より国有未開地六〇〇町歩の貸付けを受け、これを基本財産とし、さらに木材を伐り出して運営資金とし、同年からは小作人数十戸を入植させて収益を得ていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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