北海道鉱業誌(読み)ほつかいどうこうぎようし

日本歴史地名大系 「北海道鉱業誌」の解説

北海道鉱業誌(鉱業誌)
ほつかいどうこうぎようし

一冊 北海道石炭鉱業会 大正一三年刊

解説 全道鉱業・鉱山沿革現況をまとめた四五〇頁の本。第一編総論で沿革・地質及び鉱物鉱区鉱産・交通及び運輸・鉱夫に分け多くの統計を用いて解説。第二編各論は、大正一二年末稼行鉱山のうち七三を採録し、鉱山ごとに位置・鉱区・鉱産額・鉱業代理人・技術管理者・沿革・地理、地質及び炭層、炭質及び用途・坑名などのほか、採炭法・設備等の技術面を詳記し鉱夫の処遇まで記述(炭鉱の例)。鉱山の大小、記述の精粗はあるが、簡明に鉱業の現況を紹介。第一次世界大戦後北海道鉱業界は盛況に向い、本書のあと昭和三年・同九年に改訂増補版を刊行。昭和九年版は二〇〇鉱山を採録。昭和四五年復刻(「明治前期産業発達史資料」別冊七一―二所収)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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