北熊村(読み)きたくまむら

日本歴史地名大系 「北熊村」の解説

北熊村
きたくまむら

[現在地名]長久手町熊張くまはり 北熊

大草おおくさ村の東南にある。西南香流かなれ川を境として前熊まえぐま村に隣接する。村の大部分三河に続く標高一〇〇ないし一六〇メートル内外の丘陵地で、香流川の支流神明しんめい川がその北部を西に流れ、それに沿って水田が開け、集落は丘陵の麓に形成された。宗延そうえん寺東方の山林からは縄文式土器が出土し数個の古墳(円墳)がある。村名の熊は、隈の当て字といわれるが、その字義については川の曲流するところ、あるいは麓から山の高みへ上るところなどの説がある。

「徇行記」によれば、村は城下の東方四里、概高三六五石余、見取高二石余、その大部分は藩士一〇人の給知で、水野代官所の支配に属した。寛文一一年(一六七一)の家数二七、人数一七八(寛文覚書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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