北王英一(読み)キタオウ エイイチ

20世紀日本人名事典 「北王英一」の解説

北王 英一
キタオウ エイイチ

昭和期の獣医 元・東山動物園園長。



生年
明治33(1900)年7月7日

没年
平成5(1993)年12月18日

出身地
京都府

学歴〔年〕
大阪府立農学校獣医畜産科(現・大阪府立大学)〔大正7年〕卒

主な受賞名〔年〕
中日社会功労賞〔昭和34年〕,勲五等瑞宝章〔昭和52年〕

経歴
大阪市立天王寺動物園勤務を経て、大正12年名古屋市鶴舞公園附属動物園に移り、昭和2年園長。のち同園が名古屋市東山へ移転、東山動物園初代園長に。戦時中猛獣を殺すように命じた軍や警察を説き伏せてゾウの命を守り、戦後全国の子供たちにゾウを見せるため“ゾウ列車”を実現させた。32年に退職し、名古屋市獣医師会長、愛知県自然環境保全審議会委員長などを歴任した。著書に「動物の四季」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北王英一」の解説

北王英一 きたおう-えいいち

1900-1993 昭和時代の動物園長。
明治33年7月7日生まれ。昭和12年名古屋市立東山動物園初代園長となる。太平洋戦争末期,軍,内務省の猛獣をころせという命令に抵抗し,2頭の象の命をまもる。戦後,この生きのこった象を全国の子どもたちに見せるため,24年「象列車」を実現させた。平成5年12月18日死去。93歳。京都出身。大阪府立農学校(現大阪府立大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android