北須田村(読み)きたすだむら

日本歴史地名大系 「北須田村」の解説

北須田村
きたすだむら

[現在地名]能登川町北須田

きぬがさ山の北西麓にある。朝鮮人街道沿いに集落があり、南接して蒲生がもう郡南須田村が続き、この郡境から東へ地獄じごく越の道が延び、石馬寺いしばじ(現五個荘町)に通じる。史料上は北須田ではなく須田とみえるが、見取絵図には伊庭いば村のうち「須田町」とあり、西方伊庭内湖に近い。応永三五年(一四二八)と推定される閏三月二日の伊庭満員書状(今堀日吉神社文書)に「須田北殿」とみえ、保内商人と争う小幡庄田商人を討治せよという命令を受けており、当地の地侍であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android