北飯豊村(読み)きたいいとよむら

日本歴史地名大系 「北飯豊村」の解説

北飯豊村
きたいいとよむら

[現在地名]花巻市下似内しもにたない

上・下の似内村の西に位置し、西側を北上川支流川が南流する。単に飯豊村とも記されるが(正保国絵図・元禄十郡郷帳など)、南飯豊村と通称される和賀郡飯豊村(現北上市)北方にあたることから、北飯豊とよばれた。元和八年(一六二二)の南部彦九郎宛南部利直蔵入物成申付状(花巻宗青寺文書)に飯豊・飯豊新田がみえる。寛永七年(一六三〇)の南部利直書立状(花巻松岡文書)には南部彦九郎蔵入地として飯豊村がみえ、高九九石余。「雑書」正保三年(一六四六)五月二三日条によると堀内三右衛門の検地により鷹前文右衛門知行所の当村のうちで高七斗八升五合の出目があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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