普及版 字通 「匚」の読み・字形・画数・意味
匚
2画
[字訓] はこ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
方形の容器の形。〔説文〕十二下に「物を受くるのなり。象形。~讀みて方の(ごと)くす」とし、籀文(ちゆうぶん)一字を録する。その形はいわゆる曲、金文のの形にみえる竹を編んだ器形である。〔儀礼、聘礼〕に「竹方(ちくきはう)」というものにあたる。卜文に、匚の中に乙・丙をしるした・という表記があり、文献にいう報乙・報丙にあたり、報は祭名。また・・(ほう)に作る。字形としての・の匚は祭祀の名。その形は、所の区画を示すものと考えられる。
[訓義]
1. はこ、方形のはこ。
2. 古く方・報と通用し、祭祀の名。
[部首]
〔説文〕に匠・匡・(い)・匪・匱(き)・(とく)・匣・柩など十八字を属し、〔玉〕にはすべて二十九字。おおむね、はこ形の器物の名である。は水器。もと皿に従う字であった。
[語系]
匚・piangは方・舫piuangと声近く、舫は箱舟、(ほう)は方形の量器。(房)biuangは方形の仕切り室をいう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報