医徳院(読み)いとくいん

日本歴史地名大系 「医徳院」の解説

医徳院
いとくいん

[現在地名]南知多町篠島 照浜

金剛こんごう山と号し真言宗、本尊薬師如来。もと大井おおい医王いおう寺一二坊中の一で、建暦二年(一二一二)医王寺一山焼亡の後、一坊を篠島に移し神宮寺として建立。寛正元年(一四六〇)里人が薬師如来一体を照浜てりはま海中から引上げ、翌年一堂を建てて安置し寺号を現名に改めた。

天正一〇年(一五八二)本能寺の変で岡崎に帰城する徳川家康が篠島に上陸、当寺に一泊した際、住職全島の僧を集めて武運を祈ったので後年朱印状を与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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