医療情報システム(読み)いりょうじょうほうシステム(その他表記)medical information system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「医療情報システム」の意味・わかりやすい解説

医療情報システム
いりょうじょうほうシステム
medical information system

医療に関係した各種の情報をコンピュータ医用電子機器(ME機器),自動化機器などの技術を駆使してシステム化したもの。電子カルテや,医師,看護師からの検査,処方の情報伝達システムであるオーダリングシステム,医療会計システムなどの総称。包括的医療の有効配分,医療の質の向上,国内および国際的な医療活動の向上などに役立たせるために,医療情報システムに関する研究開発は重要な課題といえる。国としてもそれに対処するため,1974年厚生省と通商産業省などが中心となって医療情報システム開発センターを設立し,診療行為に必要な情報サービス,物品管理,病院自動化,臨床検査情報,患者の予約・登録・統計・病歴管理,遠隔医療のための情報伝送,計算機診断システム,薬局・処方のための情報,健診情報,診療報酬情報,地域疫学情報,臓器移植情報,輸血・血液型情報,救急医療情報,医療統計,中毒情報,公害情報,医学文献情報サービス,医学教育情報,地域医療計画,医療行政情報など,広範な医療情報システム開発のための研究および普及を推進した。(→医用工学

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