医学と医療にかかわる情報を対象とし,それらが医学と医療に有効に役立つような方法と技術を研究する領域.薬剤情報や医学文献情報のデータベース化,心電図やコンピュータ断層撮影などの医用波形や画像の解析処理,診療における意思決定支援システムの構築,患者の病歴,検査結果,処方,会計など病院内で分散的に発生する情報の統合化を図る病院情報システムの構築,さらには環境衛生,早期診断や地域のニーズ等を取り込んだ包括的地域健康管理システムの構築が中心となっている.近年では,医療ビッグデータを活用した「根拠に基づく医療」(Evidence based Medicine: EBM)の重要性が広く認識されている.