十二類合戦絵巻

山川 日本史小辞典 改訂新版 「十二類合戦絵巻」の解説

十二類合戦絵巻
じゅうにるいかっせんえまき

十二支の動物の歌合で,判者になろうとした狸が十二支獣と合戦し,惨敗,出家するまでを描く。3巻12段よりなる絵巻。1451~52年(宝徳3~享徳元)頃の作。上巻詞書(ことばがき)は後崇光(ごすこう)院筆。「看聞御記(かんもんぎょき)」や「綱光公記」にみえる「畜類歌合 十二神絵」などの記録から,この種の絵巻が15世紀前半期にはあったことがわかる。各動物のせりふや衣装の柄,持物には,その動物ならではの性格を反映する描写がなされている。紙本着色。縦31cm,横1061~1310cm。京都堂本家蔵。重文

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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