十八物(読み)ジュウハチモツ

デジタル大辞泉 「十八物」の意味・読み・例文・類語

じゅうはち‐もつ〔ジフハチ‐〕【十八物】

大乗僧尼が常に身辺に備えるべき18種の具。楊枝澡豆そうず(豆の粉で作った洗い粉)・三衣・瓶・鉢・坐具・錫杖香炉漉水嚢手巾刀子とうす火燧かすい火打ち石)・鑷子にょうす(鼻毛抜き)・縄床・経・律・仏像・菩薩像。十八種物

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関連語 鑷子 名詞

世界大百科事典(旧版)内の十八物の言及

【瓶】より

…仏教では,軍持(ぐんじ)(クンディカーkuṇḍikā)と迦羅奢(カラシャkalaśa)の二つに大別する。前者はおもに飲料水などを入れるための水瓶(すいびよう)で,大乗仏教では出家者の所有すべきたいせつな持物(〈十八物(じゆうはちもつ)〉)の一つとされた。菩薩,とくに観音像の中には,この水瓶を手にした姿のものも少なくない。…

【六物】より

…これらはいずれも,その所有者が亡くなると,看病者をはじめ他の比丘たちに分け与えられるのが原則であった。後の大乗仏教になると,出家者の所持物も〈十八物(じゆうはちもつ)〉といわれるように,その数が多くなる。【岩松 浅夫】。…

※「十八物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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