十六島浦
うつぷるいうら
[現在地名]平田市十六島町
小津浦の西に位置し、南は十六島湾、北は日本海に面する。十六島湊は日和待ち・風待ちの湊として利用されることもあり、天保五年(一八三四)の航路図では西廻航路の寄港地としてあげられ、幕末頃には福間屋・出屋・仲西屋などの廻船業者が活躍していた。近世には楯縫郡に属し、正保国絵図に十六嶋がみえる。「雲陽大数録」では高なし。寛政四年(一七九二)の万差出帳(平田市立旧本陣記念館蔵)によると本田はなく、石新田三斗余(田五畝余)とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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