十字架荷い(読み)じゅうじかにない(その他表記)Carrying of the Cross

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十字架荷い」の意味・わかりやすい解説

十字架荷い
じゅうじかにない
Carrying of the Cross

キリスト教美術主題。この図像の古い例には,大英博物館所蔵の 420年または 430年の象牙浮彫板がある。西方の美術ではラベンナのサンタポリナーレ・ヌオーボ聖堂のモザイク (480頃) のようにシモンが運ぶ図像もみられ,イエスが運ぶ図が頻繁に描写されるようになるのは,14世紀以後ゴシック後期の美術においてであり,悲惨な図像によって鑑賞者の感情を強く刺激しようとする。ジョットスクロベーニ礼拝堂 (アレーナ礼拝堂) 壁画の一図に,みずから十字架を運ぶイエスを描いている (1303~10頃) 。そのほか,ルーブル美術館所蔵の S.マルティーニの板絵 (40頃) ,ヘント王立美術館所蔵のボッシュの板絵 (1505頃) などが有名。

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