十方暮(読み)じっぽうぐれ

精選版 日本国語大辞典 「十方暮」の意味・読み・例文・類語

じっぽう‐ぐれジッパウ‥【十方暮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 暦で、甲申(きのえさる)の日から癸巳(みずのとみ)の日までの一〇日間をいう。この間は天地陰陽の気が和合しないで、十方の気がふさがり、何事の相談もまとまりにくく、万事に凶であるという。
    1. [初出の実例]「今日者世之所謂十方之初日也。舟人所忌之日也」(出典蔗軒日録‐文明一八年(1486)二月九日)
  3. 空がどんよりと曇っていて暗いこと。転じて、心が重く、暗くふさがること。
    1. [初出の実例]「日しょくか十方ぐれかしかるべしと申ける」(出典:咄本・鹿野武左衛門口伝はなし(1683)下)

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世界大百科事典(旧版)内の十方暮の言及

【干支】より

…これを〈守庚申〉というが,日本に入ってくるともとの意味がいつしか忘れ去られ,庚申という日が〈庚申さん〉として神格化される一方,〈守庚申〉も単なる徹夜の集いになった。(4)十方暮(じつぽうくれ) 六十干支の第21番目の甲申の日から30番目の癸巳の日までの10日間。このうちの間日(まび)(丙戌と己丑)以外を凶日とする。…

※「十方暮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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