十死(読み)ジッシ

デジタル大辞泉 「十死」の意味・読み・例文・類語

じっ‐し【十死】

生きる見込みなく、きわめて危険なこと。死を免れない状態。「十死一生を得る」
「この五六日しきりになやみ候ひて、既に―の体に相見え候」〈芭蕉書簡・元禄六年許六宛〉
十死日じっしび」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「十死」の意味・読み・例文・類語

じっ‐し【十死】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 到底生きる見込みがないこと。きわめて危いこと。
    1. [初出の実例]「十死の身を遁れ、殊に手柄を尽し」(出典:末森記(1598))
  3. じっしび(十死日)」また「じっしいっしょう(十死一生)の日」の略。
    1. [初出の実例]「先今日は正十死也。次合戦之内死人三十个日之内也」(出典:大乗院寺社雑事記‐文明九年(1477)一〇月一五日)

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普及版 字通 「十死」の読み・字形・画数・意味

【十死】じつし

生きる見こみがない。

字通「十」の項目を見る

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