十番切り(読み)ジュウバンギリ

デジタル大辞泉 「十番切り」の意味・読み・例文・類語

じゅうばん‐ぎり〔ジフバン‐〕【十番切り/十番斬り】

果たし合いで10人を斬り倒すこと。特に、曽我兄弟が父のかたきを討ち取ったのち、10人の敵を斬り倒したこと。
曽我兄弟の十番斬りを扱った脚本演劇など。幸若舞曲が最初で、のち、の「夜討曽我」や歌舞伎浄瑠璃にも取り入れられた。

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精選版 日本国語大辞典 「十番切り」の意味・読み・例文・類語

じゅうばん‐ぎりジフバン‥【十番切・十番斬】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 真剣勝負で一〇人を斬り倒すこと。特に、曾我兄弟が親の仇工藤祐経を討ち取った後、一〇人の者を斬り倒したことをいう。
    1. [初出の実例]「曾我菊は十番切に霜もをけ〈慶友〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)五)
  2. [ 2 ] 曾我兄弟の十番切(じゅうばんぎり)に取材した脚本や演劇など。
    1. [初出の実例]「目録の中に、和田酒盛 堀川夜討〈略〉十番切〈略〉などあるもの、何れも浄るりにかたりし物なるべし」(出典:声曲類纂(1839)一)

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