十禅寺村(読み)じゆうぜんじむら

日本歴史地名大系 「十禅寺村」の解説

十禅寺村
じゆうぜんじむら

[現在地名]熊本市十禅寺町

西を白川が南流し、南は平田ひらた村、北は世安よやす村である。十禅寺の地名については、弘安二年(一二七九)四月三〇日の詫磨長秀譲状案(詫摩文書)に「十禅師神主職」とあることから、日吉山王七社権現の一つである十禅師から起こったと考えられる。年月日不詳だが、中世の「十禅師」の年間の祭礼のかかり物を記した十禅師祭礼諸役注文(同文書)が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android