精選版 日本国語大辞典 「十錦」の意味・読み・例文・類語 じっ‐きん【十錦】 〘 名詞 〙 それぞれ色や模様を異にした十個一組の茶碗や酒杯。中国渡来のものという。十錦手。[初出の実例]「近世清土(から)より舶来(もちきた)りの磁器(せともの)に、ジッキンといえる遊冶めける娼盞(さかづき)あり。百盤(いろいろ)の模様変り有故にや。貨店(どうぐや)十銭(ジッキン)と書けり。壒嚢抄に、剔金(でっきん)と書て、今の沈金彫などに類せるよしなり。剔(ぢっ)の清音の謬訛などかとおもはる」(出典:随筆・嗚呼矣草(1806)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例