十錦(読み)シーチン

関連語 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「十錦」の意味・読み・例文・類語

じっ‐きん【十錦】

  1. 〘 名詞 〙 それぞれ色や模様を異にした十個一組の茶碗酒杯。中国渡来のものという。十錦手。
    1. [初出の実例]「近世清土(から)より舶来(もちきた)りの磁器(せともの)に、ジッキンといえる遊冶めける娼盞(さかづき)あり。百盤(いろいろ)の模様変り有故にや。貨店(どうぐや)十銭(ジッキン)と書けり。壒嚢抄に、剔金(でっきん)と書て、今の沈金彫などに類せるよしなり。剔(ぢっ)清音の謬訛などかとおもはる」(出典随筆・嗚呼矣草(1806)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android