千仏閣跡(読み)せんぶつかくあと

日本歴史地名大系 「千仏閣跡」の解説

千仏閣跡
せんぶつかくあと

寛文九年(一六六九)仏師浄西が瑞巌寺鵬雲を訪ね、千体の仏像を刻んで当山に安置したいと願出た。鵬雲は当山の山海の万物はことごとく法身無相の妙体を具足しているとしてこれを許さなかったが、再三求めたためにこれを許した。浄西は榧木の香材を山中に求め、寝食・寒暑を忘れて一日に小さいもので三―四体、大きいものは一―二体を作った。そのため一年で千体を完成し、小堂の中央に円空作の釈迦像とともに安置し千仏閣の扁額を掲げた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む