千島弧(読み)ちしまこ

最新 地学事典 「千島弧」の解説

ちしまこ
千島弧

Kuril arc

北はアリューシャン弧と接合するカムチャッカ半島南部から千島列島,そして南は東北日本弧と接合する北海道中央部まで,約2,500kmに及ぶ島弧。千島列島は北部のKruzenshtern海峡と中部にあるBussol海峡を境界として,北千島,中千島および南千島の3つに区分される。基盤は,カムチャッカ半島南部と北千島は大陸地殻,中千島は海洋地殻,南千島は海洋地殻,そして中部北海道の衝突体の基盤へと遷移する。また南千島では,色丹島や歯舞諸島などがあり二重島弧になっている。中千島と南千島の背弧側には千島海盆が存在する。太平洋プレートの沈み込みはカムチャッカ半島から北海道に向けて,次第に斜め沈み込みに変化する。そのため,中千島と南千島の境界であるBussol海峡で前弧が裂けており,その西方の前弧スリバーは東進して東北日本弧と衝突している。南千島の前弧を除いて,活動的な火山が配列する火山弧であり,沈み込みに伴う地震活動も活発である。参考文献:G.Kimura(1986) Geology, Vol.14

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関連語 中川

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千島弧」の意味・わかりやすい解説

千島弧
ちしまこ

千島列島から北海道中央部にかけて延びる地形構造上の島弧。日本列島をつくる6島弧の一つで,北海道中央部において南北方向の樺太弧と会合する。島弧はオホーツク海を縁海として太平洋から切り離し,南側海底に千島カムチャツカ海溝が延びる。千島火山帯が平行しており,北海道では屈斜路,十勝の両火山群が噴出。

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