千滝村(読み)せんだきむら

日本歴史地名大系 「千滝村」の解説

千滝村
せんだきむら

[現在地名]矢部町千滝

下馬尾げばお村の南にある千滝川(下馬尾川)西岸の村。村名は千滝の滝名に由来する。正平九年(一三五四)八月一三日の肥後矢部郷村注文(阿蘇家文書)に「せんたき」とあり、貫高は七貫五〇〇文。慶長国絵図に村名がみえる。矢部手永に属した。文政九年(一八二六)の矢部手永略手鑑によれば高一三〇石四斗余、田畝五町四畝余・畑畝五町七反七畝余、竈数一三・男二四・女二九、牛一二・馬七。明治一四年(一八八一)の民業戸数は農業一七、物産に麻苧楮皮・桑葉・筍・煙草・茶・干柿生糸沢瀉などがあった(郡村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android