千貫樋(読み)せんがんどい

精選版 日本国語大辞典 「千貫樋」の意味・読み・例文・類語

せんがん‐どいセングヮンどひ【千貫樋】

  1. 〘 名詞 〙 用水などを引くための長く続いた樋。千貫。せんがんび。
    1. [初出の実例]「関東に千貫樋といふ有」(出典:俳諧・類船集(1676)土)

千貫樋の補助注記

もと、伊豆国(静岡県)三島西方にあり、伊豆・駿河の両国間に架けた用水樋。幅一間(約一・八メートル)余、長さ二三間(約四一・四メートル)余、応永三年(一三九六)にはじまるという。「千貫」は、その製造費用である銭千貫文、あるいは、水を受けた礼金のことと伝える。のち、これに似た各地の長大な用水樋をも称した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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