千鹿頭神社(読み)ちかとうじんじや

日本歴史地名大系 「千鹿頭神社」の解説

千鹿頭神社
ちかとうじんじや

[現在地名]諏訪市豊田 有賀

有賀村の北西部、江音こうおん寺の北東にあり、諏訪大社上社の摂社の一つ。浜南宮千鹿頭大明神ともいい、祭神は内県命あるいは千鹿頭神(いずれも建御名方命の子神という)

嘉禎三年(一二三七)の奥書をもつ「祝詞段」に「有賀之郷ニニウリニウタイチカト若宮小式原渡リ御社宮神」とある。永禄八年(一五六五)二月の「大安寺供僧衆」あての板垣信方奉書(同社蔵)に「諏方郡之有賀之千賀多本社明神田神役之事、同郷之内、並上原村、埴原田村、筑(ママ)郡神田村之内、自前々之分不可有相違之由、任御下知如件」とあり、重要視された神社であった。


千鹿頭神社
ちかとうじんじや

[現在地名]松本市里山辺 林、神田

松本藩領のはやし村と高島藩領の神田かんだ村の境をなす千鹿頭山の尾根の上に、林分の神社と神田分の神社が並んで立っている。千鹿頭山は岬状の独立丘で、山上からの眺望は大変よい。

「信府統記」に「千鹿頭大明神、林村千鹿頭山ニアリ、千鹿頭山ハ古ヘ鶴ガヲネト云フ。小高キ峰ハ亀ガミネト云フ。是ニ府中六社ノ内マツノ宮明神トテ社アリ、大己貴命ヲマツル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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