升潟村(読み)ますがたむら

日本歴史地名大系 「升潟村」の解説

升潟村
ますがたむら

[現在地名]西川町升潟

善光寺ぜんこうじ村から北東方向に弧状に延びる微高地上に立地し、国道一一六号の東方に位置する。東方は兵右衛門ひようえもん新田に接する。もとのよろい潟と潟の間に広がる潟湖の多い低湿地帯中の微高地に形成されている。天正五年(一五七七)の三条領闕所帳(市川浩一郎氏蔵)に「同河田分 ます潟村」「壱貫五百四十文 増潟広野□」とみえる。元和四年(一六一八)長岡藩知行目録では「舛潟村」とあり、高二八五石八斗余。以後明治まで長岡藩領。慶安二年(一六四九)検地帳(西川町史考)によれば本百姓六一人、屋敷を除く田畑合計五五町六反三畝余、総石高六四六石五斗余。文政一三年(一八三〇)に一千四二五石九斗余と飛躍的に村高が増加し(「長岡領分高附録」長岡の歴史)、安政五年(一八五八)には一千六五〇石一斗余、戸数一四〇の村となるが(「旧長岡城主牧野家領地七ケ組村名・反別・戸数一覧表」同書)、これは文政三年のしん川開通により三潟(鎧潟・田潟・大潟)悪水抜きがなされ、周辺低湿地の開発が進展したことによる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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