半折(読み)はんせつ

精選版 日本国語大辞典 「半折」の意味・読み・例文・類語

はん‐せつ【半折・半切・半截】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 半分に切ること。二分すること。折半。
    1. [初出の実例]「物を拾ふてこれを主人に返せば、其物を半折して拾ふたる者へ与ふるの規則あり」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉四)
    2. [その他の文献]〔柳貫‐次韵伯庸無題詩〕
  3. 唐紙白紙画仙紙などの全紙を、縦に二つに切ったもの。また、その紙に書いた書画。半折物。
    1. [初出の実例]「跡や先に成たる文を書て、半切の一巻も遣ひ」(出典:洒落本・魂胆惣勘定(1754)中)
  4. 写真用印画紙の大きさの呼称の一つ。一四インチ×一七インチ(約三五・六×四三・二センチメートル)くらいの寸法をいう。
    1. [初出の実例]「これが引き伸ばされて、四つ切りか、半截(ハンセツ)ぐらいにはなっていたことであろう」(出典:砂の器(1960‐61)〈松本清張〉一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android