南カルパート山脈(読み)みなみカルパートさんみゃく(英語表記)Carpatii Meridionali

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南カルパート山脈」の意味・わかりやすい解説

南カルパート山脈
みなみカルパートさんみゃく
Carpatii Meridionali

英語ではトランシルバニアアルプス Transylvanian Alps。カルパート山脈の一部をなす山脈で,ルーマニア中部を東西に走り,東のプラホバ渓谷から西のティミシュチェルナ渓谷まで全長約 250km。ファガラシュ,プチェジなど4つの山塊から成り,最高峰はファガラシュ山塊のモルドベヤヌ山 (2543m) 。白亜紀の大きな地殻変動によって生じた山岳地帯。石炭鉄鉱石雲母などが産出され,北麓のフネドアラには大製鉄工場がある。山脈中に水源をもつプラホバ,アルジェシュ,ジウの諸川やトランシルバニアから山脈を横断するオルト川はいずれも南流し,ドナウ川に注ぐ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android