南五味塚村(読み)みなみごみづかむら

日本歴史地名大系 「南五味塚村」の解説

南五味塚村
みなみごみづかむら

[現在地名]楠町南五味塚

鈴鹿川派川河口近くの南岸に位置し、川を隔てて北に北五味塚村・吉崎よしざき新田があり、東は海に臨む。江戸時代を通じて桑名藩領。文政七年(一八二四)の村指出帳(徳川林政史蔵)によれば、戸数一〇八、本百姓家持が男二〇七・女二〇六、名子水呑が男二七・女三七、牛四。寺院立法りゆうほう(真宗高田派)。御役船九、水主五五の船役の負担があり、網役として銀三四五匁五分を上納している。同一〇年の桑名領郷村案内帳には、本高のほかに、新田による増加分が九四・三六八石の「村高」、八・七六三石の「新起」として載る。また「浜表也、魚猟場にて」とあり、漁業が行われていた。その名残は、民俗行事として幕末頃から始まったと伝えられる鯨船が一〇月の秋祭に行われている(楠町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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