南太平洋海戦(読み)みなみたいへいようかいせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南太平洋海戦」の意味・わかりやすい解説

南太平洋海戦
みなみたいへいようかいせん

太平洋戦争中の 1942年 10月 25~26日,ガダルカナルおよびサンタクルーズ諸島の北方海上において,ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場の攻防をめぐり,近藤信竹中将の率いる前進部隊と南雲忠一中将の率いる機動部隊が,W.ハルゼー中将指揮下の T.キンケード少将と G.マレイ少将の率いるアメリカ艦隊と戦った海戦。アメリカは航空母艦ホーネット』,駆逐艦1隻,航空機 74機を失い,日本は艦艇喪失がなく,戦術的には日本の勝利であった。しかし日本は航空機 100機と熟練した搭乗員を失い,この海戦の勝利にもかかわらず,ガダルカナル島の奪還には成功せず,戦略的には敗れたといってよい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android