南方郷(読み)みなみかたごう

日本歴史地名大系 「南方郷」の解説

南方郷
みなみかたごう

明治二年(一八六九)坊泊ぼうとまり郷・久志秋目くしあきめ郷、鹿籠かご(現枕崎市)が合併して成立した鹿児島藩の郷名。川辺郡に所属。郷域は現在の坊津町・枕崎市にあたる。成立当時は鹿籠・別府べつぷ(現枕崎市)、坊(坊津)・泊・久志・秋目の六ヵ村で構成されていた。成立時の地頭は樺山覚之進(のちの樺山資紀)で、役所は鹿籠村に置かれた。同四年常備隊を設置し、軍政が敷かれた。これにより区長制となって地頭および郷士年寄以下の役職は廃止となり、代わって分隊長・半隊長・監察係が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android